2024年2月 口内炎ピーク

闘病記【退院後の生活】

血液検査は異常なし

1月に入り、便が日に日に硬くなった。そして、最後には自力で排便できず、自分で摘便をするはめになった。

これには参った。

すでに何度も出血して傷ついている’そこ’に指を突っ込むというのは本当に拷問だった。でもほかに選択肢はなく、私は冷や汗をかきながら格闘した。奇声とも呼べる声を発しながら何度もトライしていると、’それ’は刺激されてゆっくりと動き出し、最後は勢いよく最後の関門を潜り抜けて体外に放出された。

とまあ、こんな具合に私は人生初の摘便を経験したわけだが、その頃から体調のほうも下降気味になった。

骨髄移植の後のような食べられない動けないという状態ではない。食べられるし、家事もそれなりにできる。でも、なんともいえない倦怠感が続いている。買い物に行ってもあまり長く歩けない。休憩が必要だ。

関節痛も酷い。これはステロイドが中止になった影響だと思っているが、良くならない可能性もある。もし合併症が原因だとするとこのまま拘縮することもあるらしい。寝起きは最悪でこわばってなかなか指を曲げられない。寝ぼけてうっかり手を握ろうものなら痛みで目が覚める。力も入らない。

痛みは指だけではない。肘や肩の関節も痛い。加えて筋肉痛もある。酷いのは二の腕と太ももの裏の筋肉だ。

出口の見えない暗いトンネルの中をずっと歩いているような気持ちになる。

こんな状態ではあるが、2月上旬の外来受診でも血液検査は特に問題がなかった。

免疫抑制剤がこれまでの半分に減量され、1日1回の服用になった。抗がん剤であるアイクルシグは変更なし。1日1回のままだ。

医師から何か気になることはないかと聞かれ、倦怠感があることと口の中が乾燥し口内炎ができていること、そして関節痛がなかなか良くならないことを伝えた。

どの症状も対処のしようがないのだろう。いずれも様子見となった。

この時、もう少し口内炎について推せばよかったのだが。

受診からそれほど日を空けず、口内炎が急に悪化してきたのだ。

※血液検査の結果※

2月外来受診基準値
AST3613~30
ALT367~23
LD262124~222
白血球10,5303,300~8,600
赤血球348万386万~492万
ヘモグロビン11.011.6~14.8
血小板13万8,00015万8,000~34万8,000
網赤血球0.930.3~1.1%

口内炎に悩まされる

口の中の乾燥はそれこそ骨髄移植を受けた時からあった。自分の中では乾燥していないと思っていた時でも医師に言わせれば「乾燥している」状態だった。

自分でも乾燥していると自覚したのは去年の11月ごろだっただろうか。ただ喉が渇くというそんな軽い程度ではない。人と話をしていると、ものの15分で口の中が引っ付いてしまいそうになる。水を飲んで潤しても対して改善しない。すぐにまた乾く。外出時にはペットボトルを持ち歩くようにした。

そんな状態が数か月続いた。

そして今月に入り、口内炎ができ始めた。最初は1個、2個だったが、どんどん増えていった。朝なくても昼になるとボコっと大きい口内炎が現れる。舌の横や裏側も荒れに荒れ、ぼこぼこになっている。そこが歯に当たると痛い。頬の内側はただれたようになり、これまた食べるとしみて痛い。

最終的に、食欲はあるのに痛くて食べるのが辛くなった。あまり舌を動かさないように、そして頬の内側に物が当たらないように慎重に食べなければいけない。必然的に食べるスピードは遅くなり、摂取量も激減した。

最悪だ。

口内炎の薬をもらっておくべきだった。いつも私は後手後手に回る。1月もちょっと便が硬かったのだから下剤をもらっておけばよかったのに一押し足りなくて摘便までする始末。結局受診まで待てず病院へ走った。

今回もそうだ。2月上旬の受診で少し口内炎ができていたのだから、薬が欲しいと言えばよかったのに、なぜか遠慮して言えなかった。で、このありさまだ。

口の中は食べていない時でもズキンズキンと脈を打つように痛い。

倦怠感、関節痛、口内炎、それらのピークが一気にやってきた。いや、もしかしたらまだピークに達していなくて、もっとひどくなるかもしれない。

この暗い暗いトンネルはどこまで続いているのか。

出口が見えないというのは本当に辛い。

唇も乾燥し荒れている。上唇の上半は紫色に変色している。

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