2022年11月2週目 キャンプを決行する。
11月の2週目、突然現れた首のこぶ。
毎晩決まってやってくる発熱。
そして倦怠感。
「熱があったらキャンプはキャンセルだよ。」
彼氏さんにそう言われていた。
もちろんそれはわかっている。でもどうしても行きたい。私には何か差し迫るものがあった。
朝になると熱は下がる。そして夕方になると必ず37度を超える。
それはもう私の中でルーティンのように規則正しく毎日繰り返された。
週末までにもう一度接骨院に行こう。そしてこの首のこぶをなんとかしよう、きっとこれのせいなんだ。
私は仕事もそこそこに接骨院に向かった。
2回目となると勝手もわかる。電気、ローラーベッドを経てマッサージの順番を待った。
まずは全体の調子を整える。そしてその力強い指は徐々にターゲットに近づく。
そろそろだ。
前回のことを思い出すとじわーっと脇汗が出る。
ぐりぐり
「痛っ」
わかっていても声が出る。やっぱり痛い。多少は良くなっていると思いたかったが変わらなかった。
首のこぶを執拗に揉まれ全身に冷や汗をかいた。
これもすべてキャンプのため。
そして週末がやってきた。
願いがかなったのか、たまたま測ったときに熱がなかっただけなのか、とりあえず最終ジャッジの時は平熱だった。
首は相変わらず腫れていたし、登山に登れるような元気もなかったが、キャンプは決行されることとなった。
いつもは二人でテントの設営をするが、今回はさすがに無理だった。体が動かない。
私はお手伝い程度に車から荷物を降ろし、寝床ができあがるのを待った。
テント内のセッティングが終わると私はすぐに体を休めた。
普段からよく昼寝をする私。キャンプ場ですっかり寝入ってしまったこともある。だから彼氏さんもそれほど気には留めなかったようだ。
2時間ほど寝ただろうか。
太陽はすっかり山の向こう側に隠れ、空気が冷えてきた。焚き火にはもってこいだ。
せっかく来たのだからキャンプらしいことをやらないと。
焚き火の揺れる炎を見ていると心が無になる。
2時間ほど焚き火を楽しんだ。
良かった、2時間座っていられた。私は妙に安堵した。椅子に座っていることにも自信がなくなっていたのだ。
露天風呂を楽しむ。
こうしてなんとかキャンプを楽しみ、帰りに近くの温泉に寄った。
私は露天風呂が好きだ。
少し肌寒いくらいの季節がちょうど良い。湯船で体を温め、火照った体を寒空の下で冷やす。その繰り返しがたまらなく心地よい。
そこの露天風呂には寝転がれる板張りの休憩スペースがあった。
私はそこで真っ裸の体を放り出し、大の字になって空を見上げた。
雲一つないあおぞら
私は遠くにあるそんな真っ青な空を見るともなく見ていた。
私と彼氏さんはそれぞれ自分のペースで温泉を楽しみ、ロビーで合流して帰路についた。
明日は月曜日。血液検査の結果はもう出ている頃だ。
異常が見つかれば向こうから連絡が来るはず、連絡がないということは大丈夫だったのだろう。そう思ったが、一応、結果を聞きに行くことにした。
鎮痛剤が残り少なくなってきたのも心もとなかった。薬を飲まないと頭痛が酷くて仕事もできないし、眠ることもできなかったのだ。
こうして11月2週目を何とか乗り切ったわけだが、3週目に入ると症状は悪化の一途をたどる。
続きは次回のブログで
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