2023年5月 骨髄移植【放射線照射2日目・食欲不振】

闘病記【骨髄移植】

体重が増えてきた

血液内科の病棟に入院して以来、起床時に体重を測るのが日課になっている。寛解導入療法をした最初の入院の時は50㎏程度だった体重が60㎏まで増加し、水を抜くのに苦労した。それ以降の入院で体重が問題になったことはない。

51㎏・・・

いつも通り体重計に乗った私は体重を見て狼狽した。

今回入院してから昨日まで50㎏を超えることはなかったのに。

1日で1㎏以上増えたことになる。普段の生活なら前日少し食べ過ぎた時は1㎏くらい増えていることもある。だが、ここは病院だ。給食を全部食べたところで体重が増えるということはまずない。

水が溜まってきた証拠だ。

身体もなんだかだるい。

そして、食欲がない。

朝ごはんは何とか食べたが、気持ちが悪いような気がした。

副作用であることは明らかだ。どうしようもない。

今日も午前と午後の2回、放射線を当てる予定だ。昨日の2回ですでに副作用が出ているのに、あと4回当てたらどうなるのだろう。

食べられない

午前の放射線照射が終わり、ベッドで休んでいた私のもとに昼食が運ばれてきた。食欲はなかったがとりあえず身体を起こして蓋を取った。

その瞬間、びっくりして蓋を戻した。

うわ、ダメだ!

匂いを嗅いだ途端に気持ち悪くなった。つわりのようだ。もう一度蓋を開ける勇気はなかった。それでも何か食べたほうがいいと思い、冷たいオレンジを口にした。

それにしても不思議な感覚だ。

匂いさえなければ吐き気もないし、胃がむかむかすることもない。でも何も食べたくないのだ。私が今まで経験したことのある「食欲がない」とは全く違う性質の「食欲がない」だ。

夕飯も同じだった。

全く食べる気がしない。キウイなら大丈夫かと思い食べ始めたが、わずか2切れでギブアップ。それ以上口にすることができなかった。

医師にそのことを伝えると、頭や胸、お腹などに痛みがなければ大丈夫だと言われた。また、食事はゼリーなど食べられるものでいいということだ。

何が食べられるだろう。

とりあえず普通食は無理だ。明日栄養士に相談しよう。

その晩は「気持ち悪い」の一歩手前の状態が続きなかなか寝付けなかった。さらに何度もトイレに駆け込んだため熟睡できなかった。これは利尿剤のせいだ。体重が51.3㎏と微増していたからだ。

何本ものチューブで繋がれ、トイレのたびに重い点滴スタンドを引きずって行かなければならない。油断すると点滴スタンドの脚が延長コードに引っかかって倒れそうになる。

今後さらに体調が悪くなればトイレに行くのもおっくうになるだろう。

放射線はあと2回。

さて、どんな副作用が出るだろうか。

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