筋トレをやりすぎた
4月に入り、体調が良かった私は筋トレを始めた。
目標ができたからだ。
病気になってから乗っていないバイクにもう一度乗りたい。その思いが強くなった。そして、6月に250㏄のバイクでツーリングに行くという明確な目標を決めた。
そのためには筋力と体力を取り戻さなければいけない。というわけで、町営体育館にあるトレーニングルームで筋トレを開始したのだ。
病気になり、最初の入院で1週間程度寝たきりだったのだが、それによりかなりの筋力が落ちてしまった。しゃがんだら立ち上がれない。一段のちょっとした段差でも身体を支えられず膝から崩れ落ちることが何度もあった。
その時はすぐに元に戻るだろうと軽く考えていた。が、現実は厳しい。骨髄移植後に再度寝たきり状態になり、体重がいっきに落ち、ついでに残っていた筋力もごっそり落ちてしまった。
そして退院から8か月経った今でも床からの立ち上がりは支えなしではできない。階段の上り下りも苦労している。心臓がバクバクいうので、なるべく階段を使わないようにしている。
日常生活を送っているだけではダメなのだ。やはり筋トレなどで負荷をかけないと。
久しぶりの筋トレは気持ちが良かった。軽い重量とはいえ、筋トレができたこと自体嬉しかった。
もともと0か100の私。目標ができたことでやる気が出てしまい、週5日筋トレに勤しんだ。倦怠感とは違う、ほどよい疲労感。これもまた癖になった。
そんな日々を2週間ほど続けたある日の朝。
ベッドの中で目を覚ますと、身体がだるいことに気づいた。久しぶりの倦怠感だ。朝ごはんの準備もできそうにない。
もしかしてと思って熱を測ると、38.4℃という結果。通りでしんどいわけだ。
去年の8月に退院してから体調が良くない時はあったが、発熱したことはなかった。旦那さんが高熱を出し、ゴホゴホ咳をしていても移らなかった。それが、ここにきて発熱とは。筋トレも楽しくなり、これから、という時に。
私はやはり、まだ健康体ではないのだ。
筋トレを頑張りすぎたのかもしれない。無理をしたことで免疫が下がって何かに感染したのかもしれない。
母親からも、医師からも、調子こかないようにと重々言われていたのに、またやってしまった。
車の運転もしんどくて1人で病院に行けない。親に心配かけたくはないがしょうがない。熱が出たことを伝え、病院に連れて行ってもらった。
結果、症状が軽度ということで、抗生剤だけもらって帰宅した。
熱はその後平熱に下がり、翌日には買い物に行けるまで回復した。
調子こいてはいけない。
改めて肝に銘じた。
ということで、その後、筋トレは週3日程度におさえ、その日の体調を見ながらトレーニングの内容を決めることにした。
目標は変えていない。
6月にツーリングに行く。
果たして乗れるのか?!
やっと快方に向かう口内炎
口の中のトラブルというのがこんなにも厄介だとは知らなった。
骨髄移植後、口の中の乾燥はずっと続いていた。その乾燥が酷くなったのは去年の11月頃。そして口内炎ができ始め、頬の内側がただれ始めたのが今年の2月。それから2か月、痛みに耐えながら食事をするのが当たり前になっている。
たった1個の口内炎のせいで食事ができなくなることもあった。
そんな時は諦めてアイスクリームを食べたり、お粥だけで数日過ごした。
良くなったかな、と思ってもまた悪化する。
本当に憂鬱だ。
ステロイドを服用すれば治るかもしれないが、口内炎のためだけにステロイドを使うのを医師は躊躇した。私も抵抗があった。なぜなら、ステロイドを減薬するとき、もしくは中止するときに必ず離脱症状が出るからだ。
結局、口内炎の軟膏とうがい薬が処方された。それらが効いているという実感はなかったが、とりあえず毎食後、せっせと軟膏を塗った。
出口の見えない状態が2か月続いたのだが、4月の下旬、ちょっと回復の兆しが見えてきた。
頬の内側のただれが良くなってきた。
まだ痛い。熱いものを食べるとしみる。でも、ましになってきたのだ。それに伴って食べるスピードも速くなり、体重も増えてきた。
口内炎がひどかったときは食べても体重は増えず、45㎏前後をウロウロしていた。それが口内炎に改善がみられるようになると、1週間で1㎏以上増えた。
もうひとつ、唇も治ってきた。上唇が色が変わるくらい荒れに荒れ、笑うと皮がひきつってぎこちなかったが、口角を上げて笑えるようになったのだ。
口腔トラブルが完全になくなれば、きっともっと体調が良くなるはずだ。
そうなれば目標通り、6月にはバイクに乗れるだろうし、秋には低山で登山を楽しめるかもしれない。
そうだ、先月、なかなか改善しない口内炎に滅入っていた私は、体調を1か月単位で考えることにしたのだった。昨日より今日の方が悪くても気にしないということだ。結果、1か月が経ち、たまたまかもしれないが、1か月前より状況は改善している。前進したのだ。
1か月後はきっと、もっと良くなっている。
ごはんをしっかり食べて、筋トレをして、毎日笑う。できることはそれくらいか。
1か月後の自分が楽しみだ。
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