仕事に行けない。
今日も仕事を休んだ。
上司は私がコロナが陰性だったことを聞いて、多少ほっとしただろうか。
私は逆だ。コロナが否定され、途方に暮れた。
10日以上続く不調、発熱、頭痛、関節痛、倦怠感、首の腫れ、これらは全く良くなる気配がない。それに加え、左目がチカチカして見えにくく、右目を隠すと視界が暗い。生理の血がさらさらしている。左耳は常にぼーーんとして自分の声が響く。
いったい何が原因でこれらの症状がいっき現れ、そして長く続いているのだろうか。私は自分なりに原因を探ろうとしてスマホを手に取ったがやめた。こういう時は決まって悪いほう悪いほうに考えてしまうものだ。
大した病気じゃないのに自分は不治の病だと勘違いして落ち込むこともあるだろう。
彼氏さんは仕事に行き、私は一人、静まり返った部屋の中で天井を見ながら無になった。
なるべく身体を動かさないように、何も考えないように。時間はゆっくりと経過した。自分の心拍音が必要以上に大きく聞こえる。
ほとんど布団の中で過ごし、外が薄暗くなったころ、やはり、いつもと同じように熱が上がってきた。
限界が来る。
そして彼氏さんが帰宅した。
「また熱がある。」
私は申し訳なさそうにそう告げた。彼氏さんが心配するからだ。
彼氏さんは日に日に弱っていく私の姿を見て不安を隠しきれない。泣きそうになりながら私を抱きしめてくれる。
「大丈夫だよ。」
そう言う私。
抱きしめられたその力で私の身体のあちこちが痛む。握りしめてくれるその手の中で、私のあらゆる指の関節が悲鳴を上げる。
「痛い・・・」と声が漏れた。
それが彼氏さんをさらに不安にさせた。
「明日、もう一度病院へ行こう。」
もう見ていられなかったのだろう。私は小さくうなずいた。
明日は土曜日。午前中なら開いている。
いつもの耳鼻科に行き、紹介状を書いてもらって大きい病院に行くことも考えなくてはならないだろう。
夕飯は今日も彼氏さんが作ってくれた。こんな状態でも食欲だけはなくならない。不思議だ。
身体が痛いとはいえ、トイレやシャワーのために布団から立ち上がらなくてはならない。昨日まではなんとか自分で立ち上がっていた。でも今日は痛みがさらにひどく、力を入れられない。彼氏さんの介助で立ち上がった。
もう、自分では立ち上がることもできない。悲しくなった。
あっという間だった。ある朝首が腫れ、2週間足らずでこんな状態になった。もう限界だ。ついつい我慢してしまう私も、彼氏さんの言葉でようやく病院へ行くことを決心した。
逆に言えば、彼氏さんが病院へ行こうと言ってくれなかったら私はまだまだ我慢していただろう。
本当の限界まで。
つまり、手遅れになるまで我慢していたのかもしれない。
11月第3週の土曜日、ついに運命の日がやってくる。
続きは次回のブログで
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