2023年3月 地固め療法・2クール目終了【腹痛に苦しむ】

闘病記【発症~治療】

関節痛がまた悪化する

24日間という2クール目の入院が終わり、私はまた自由の身になった。

1回目の仮退院の時は頭痛に悩まされ、2回目の時は関節痛がひどく行動が制限された。せっかく退院しても何か不調があると思いっきり娑婆を楽しめない。今回はどうだろうか。

関節痛がまたひどくなる可能性はあった。看護師が言うように、ホルモンバランスの乱れが原因であれば、ステロイドの効果が切れてくるこの退院の時期に症状が悪化する可能性は十分にある。

実際、退院間近になると関節が痛み出した。指のこわばりも出てきた。本当に厄介だ。体調が良くても身体のあちこちが痛いと気分が滅入るし、家事をしたくても思うようにできない。かかとも痛くなるため、バス停まで歩けず、外出するのが難しくなる。

百歩譲って痛くなるのはしょうがない。せめて、退院中はやめてほしい。

そう願っていたが、退院してすぐに不安は現実になった。

指の関節ひとつひとつが痛くなり、寝起きはこわばって動かしにくい。そして、かかと、膝、股関節、肘、肩などみごとに全ての関節が痛い。フライパンを握ったり、お皿を持ったりするのも痛くて片手ではできない。家事をする体力はあるのに痛みで制限される。

一番大変だったのは布団からの立ち上がりだ。筋力も落ちているうえに痛みがあるとなると、床からの立ち上がりはかなり困難を極める。自分のアパートで使っていたベッドは実家に持って行った。彼氏さんの部屋はワンルームだ。セミダブルのベッドなんて置いたら部屋が狭くなってしまう。私は毎回痛みと闘いながら布団から立ち上がった。その逆もまた大変だった。

いつまでこれが繰り返されるのだろう。

終わりが見えないというのは結構ストレスだ。

腹痛に苦しむ

昨年の11月、人生で初めて入院というものを経験をした。環境が変わったせいか、それとも薬の副作用か、入院して5日間お通じがなかった。これも初めてのことだ。そして下剤が処方された。おかげさまでその後は毎日排便がある。抗がん剤を使用すると便秘になりやすいということで服用を続けている。

入院中は軟便から泥状便であり、痛みもなかった。

それなのに、それなのに、なぜ退院した途端問題が発生するんだ。

退院した翌日からご飯を食べるとお腹が痛くなるようになった。ひどいときは食べ終わる前から痛み出す。

腹痛が数時間続くこともある。トイレで何十分も座ってやっとの思いで排便しても痛みは多少和らぐ程度。毎食それが繰り返されるわけだ。

「下剤、やめたら?」

腹痛に苦しむ私を心配した彼氏さんが言う。病気になり、人生で初めて便秘というものを経験した私は、下剤を中止するのが怖かった。また便秘になったらどうしよう、という不安から、腹痛で苦しみながらも下剤を飲み続けていたのだ。

泥状便は下痢になった。痛みも相変わらず続いている。

これはさすがにまずい。そう思った私はついに下剤を飲むのをやめた。次の入院前に外来受診がある。そこで相談しよう。

腹痛の原因は他にあるかもしれない、という不安はあったが、まずは下剤を中止して様子を見ることにした。予約日以外の日に病院へ行くのはなぜか気が引ける。

服用をやめて数日すると下痢便は軟便になり、ご飯を食べてもお腹が痛くならなくなった。やはり下剤の影響だったのか。

外来受診のころにはだいぶ良くなっていたが、医師に報告すると整腸剤が処方された。それのおかげだろう、数日もすると軟便はさらに普通便に戻り、ご飯もおいしく食べられるようになった。

関節痛は良くなる気配がない。それでも食後、お腹が痛くなることがなく、彼氏さんとおしゃべりを楽しめるようになったのは嬉しかった。

今回の仮退院は12日間だ。1分1秒でも無駄にしたくない。

私は彼との時間を精一杯楽しんだ。

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