2023年6月 骨髄移植・day28~day30【あと少しで退院だ】

闘病記【骨髄移植】

day 28 輸血でじんましん ※写真あり

体調は良い。少しずつ食べられるようになり気持ちも前向きだ。朝と昼は差し入れしてもらったパンやプリン、カットスイカなどを食べたが、そろそろ給食も食べられるのではないかと思い、思い切って夕食から給食を頼むことにした。1か月ぶりだ。

今日はイベントが多い。

マルクと血小板の輸血が入っている。

骨髄移植後も定期的にマルクをやるらしい。移植後1か月、2か月、半年、1年と決まっているようだ。まれに痛みがないときもあるが、今回は足先までズンとした痛みが走り、「痛ーーい」と言いながら枕を抱きかかえた。何回やっても緊張する瞬間だ。

血小板の輸血はもう何十回も受けている。アレルギー予防の点滴が眠気を誘い、だいたい寝てる間に終わる。

輸血が始まってうとうとしていると、脚に痒みを覚えた。ボリボリと搔きながら寝ようと思ったが、何となく気になってその痒い箇所を目視した。

ん?何だこれ

ボコッとしたじんましんができている。びっくりして布団を剥ぎ取り、他にもできていないか確認すると、5,6か所同じようなじんましんができているのがわかった。

うわっ。副作用だ。

すぐにナースコールを押した。いったん輸血を中止して、ステロイドが投与され、その後再開されたのだが、痒みはすぐには治まらなかった。次第に赤みの範囲が広がり、それと同時に隆起していた部分が凹んでいった。そして輸血が終わる頃には痒みもなくなっていた。

輸血の副作用でできたじんましん

マルクは痛いし、輸血で副作用が出るし今日は良いことないな、と思っていたが、夕方、嬉しいことがあった。

点滴から入れていた免疫抑制剤が飲み薬に切り替わったのだ。重い輸液ポンプがまた1つ外され、延長コードもなくなった。あとは栄養の点滴のみ。かなり身軽だ。気持ちまで軽くなった。

免疫抑制剤

その勢いで夕食は久しぶりの給食だったが、ご飯は半分、おかずはほぼ全部食べることができた。

これはなかなか調子がいいぞ。

day29 退院の目途が立つ

今日も調子が良い。

そして朝から嬉しいことがあった。

医師から、食べれるようになり体力がついたら退院できますと言われたのだ。目標は来週末、つまり1週間後とのことだ。

急に退院が現実味を帯びてきた。さすがにこの時は喜びを隠せず、自然と笑みがこぼれた。

食べて動く。それしかない。

リハビリにも力が入った。そしてリハビリ以外でも自分で廊下を歩くようにした。点滴スタンドが軽くなったこともあり、歩くスピードが早くなった。足取りもしっかりしている。

給食はご飯は半分程度だが、おかずは8割食べることができた。私のはアシスト食といい、全部食べても1日1200キロカロリーしか摂れない。今日は口からだいたい800キロカロリー摂取したことになる。あとは点滴で400キロカロリー補っている。

頑張って食べよう。それしかない。

day30 あと1週間で退院

調子は右肩上がりだ。

朝はなんと完食できた。昼は8割、夜もおかずはほとんど食べることができた。食べる量は確実に増えている。

体力もついてきたのだろう。日中ずっと起きていても疲れなくなった。そして定期的に廊下に出て歩行訓練をし、リハビリルームで筋力トレーニングもした。

かなり調子が良い。

そして医師から再度退院の話があり、「あと1週間で退院できるように頑張りましょう」と鼓舞された。

明日も食べるぞ。

※血液検査の結果※

day27day30基準値
白血球2,1502,6803,300~8,600
赤血球270万253万386万~492万
ヘモグロビン8.17.711.6~14.8
血小板2万6,0005万2,00015万8,000~34万8,000
網赤血球1.21.550.3~1.1%

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